Quantcast
Channel: スポーツナビ+ タグ:西武ライオンズ 
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3

ヘッロヘロの雄星、開き直りの大石、復活モードの涌井。 ◆そよ風のドームでドラ1リレーを堪能◆

$
0
0
日曜日の、そよ風に吹かれながらの西武ドームLvsE戦観戦。ライオンズでは、雄星(菊池)、大石、涌井、の豪華ドラ1トリオをウォッチングしてきました。豪華なんですが、ペーペーのヒヨッ子と、不調やらなんだやらで、まだ今年良い投球が続いたことがないあの人なもので、ファンはいちいちドキドキです。ちょっと長くなりますが、比較が面白いので、一気に3人分行っちゃいましょう。まずは、先発でイーグスルス・釜田クンとふたり、壮絶なぐだぐだ譲り合いを披露した雄星クン。相手のベンチにいる元上司の視線が気になったというのもあるのでしょうが、それ以上に、相手が年下ルーキー釜田クンなのと、初勝利をあげた後のここが大事と意識しすぎたのが大きかったような気も。なにしろ、力みまくって周りが見えていないのが、スタンドからでもありありとわかるくらいで、悪いときの彼が出ちゃいました。5回まで持ったのは、むしろすごい強運かと……(そういうなら釜田もおあいこ強運か(^^;))。では、投球写真。①⑦③④⑤⑥⑦首や腕の細かった入団当初を思い出すと、ほんとうに体格がしっかりしてきましたよね~。ど素人の私の印象はそんなものですが、①を見ると、なんだか足ですごく勢いつけているので、タイミングずれるとベクトル変えるの大変そうという感じがちょっとします。たぶん、今の人は足長さんが多くて、上体が「く」の字になるほど、上げた足を前に振り出す投げ方の投手が少ないので、たまに見るとアレ?と思うのかもしれませんネ。後は、③で両肩の線の上がり下がりがおっきいな、とも思いました。今まで撮りためた写真を見ても、このタイミングでこんなに傾いている選手はほんとに少なかったです(Lの岡本がすごい前下がりだった)。参考に。ちょっと投げ方は違いますが、Fの勝さん(武田)、良いときの宮西と、左右反転させたBs・西、あと岡本を載せておきます。ほんと、投手の投げ方はいろいろですね~。なんでも良いから、頑張って、自分のスタイルを確立していってほしいですね。それから、もうちょい周りが見られる余裕も。スタンド上から見ていて、釜田との違いは野手とのコミュニケーションでした。悪いなりに、野手のお兄ちゃんたちと常に声を交わしあって、それを自分の間合いにしようとしていた釜田と比べると、ちと足りない。もちろん、声を掛けられればうなずいたりしているんですが、上の空感がひしひしとスタンドまで伝わってくるのです。走者がいないとやたらポンポンと投げるけれど、塁に出してしまうと、とたんにテンポがものすごく悪くなって、野手もタイミング合わせるのがひじょーに大変そうでした(ヘルマンがしばしば頭をかいていたw)。                    (右から二人目が雄星)まあ、そんなこんなでノックアウト降板とあいなったわけですが、昨年までと比べたら確実に良くなっているので、後半戦に期待ですね。雄星の後を引き継いだのは、6月まで面白いぐらい打たれまくっていた大石です。いやあ、心配だあ。しかし、杞憂でした。もう、別人のようでございましたよ!バッピ状態を何度も経験してベンチで悔し涙を流して、開き直れてきたのでしょうか、ヒットを打たれても動じる気配がありません。マウンドさばきの彼らしいゆったり感(のんびり感ともいう)はそのままで、投球ではずいぶん腕が振れてるんです。シュッ!!って。では写真。①②③④⑤⑥不思議なフォーム。でも、②や③を見ると、肩ラインはすごく平行線なんですよね~。肩甲骨のあたりの柔軟さがすごい。肩こりしなそー。うらやますいw。それから、いろいろな人に「あれが……」と言われていた、テイクバックをちょっとアップで撮ってみました。以前より、上写真の一番手を伸ばした時間がだいぶ短くなったような気がします。ススッと素早くなめらかに、下写真の体に寄せるポジションに移るようになったみたい。きっと、打者から見えづらくなるよう、一生懸命工夫しているのでしょう。杉内や成瀬みたいな巧者になっていただきたいものですね。そして、不思議なフォームといえば、ちょっと似ているのはBs・岸田でしょうか。彼も、これでよく凄い球を投げられるなあ、というフォームですが、守護神となってから(しばしば守護しそこなうけど(^^;))、ずっといい仕事をしています。大石は、こうしてみるとまだ少々お尻やハムストのボリュームがないようなので、がんがん鍛えて、実績と経験を摘んで、個性派実力者になっていってほしいですね。さて、Lが逆転リードして迎えた8回から、私の視線は、対岸のLブルペンに釘付けです。網の向こうに……。いるいる。気になるのはもちろん、守護神転向の涌井。8回表のバファローズの攻撃中、いかにもワクらしい、マイペースな調整姿が見られました。まずは、入~念なストレッチ。そして、グラウンドのほうの進行状況を確認すると、狭いブルペンでダッシュをしてアップ終了。裏で味方の攻撃が始まると、ようやく帽子とグラブを手にします。もう一度しっかり足を伸ばして、これぞ涌井、的な軽~いキャッチボールをしてから、最後に数球、ピッチングを済ませると、いよいよ、ファンの期待に満ちた大歓声に包まれながら、マウンドに。ここまでを見て、「ああ、すっかり守護神としてのルーティンをつかんだみたいだなあ」と感じました。イニングの表裏とはいっても、攻撃の時間はその時々でまったく変わります。でも、この日のワクのアップのペースは実にかっちりと、試合進行に合っていました。で、肝心の投球のほうは。①②③若者ふたりに比べ写真少ないですが、彼の投球のポイントかなあと思うところを撮ってみました。①の見所は、とにかく彼の球持ちです。家でパTVを見直したら、解説の大塚さんが、「まだ彼のベストのときの球持ちより短い」ということを言っていましたが、でも、一時にくらべたらずっと戻ってきたと私は感じました。凄いですよね、これだけ顔の前に肘が出てまだボールを持っている。私の遅いシャッター押しでも、この瞬間を何度でも撮れるんです。カメラを構えて画面を見ていて、ああ、まだ投げない、まだボールを持っている、というぐらい、ボールが手から離れるまでの時間が長い。前回のE・釜田含め、雄星や大石たちではこういう写真は撮れなかったのです。さらに、①から③まで、ワクは頭の位置も向きもピタッと同じで、傾きません。球の行く末から目を切らない。上の方の若者たちとくらべると違いがよくわかります。そしてもうひとつ見比べていただきたいのは、③の右足。ワクはけして跳ね上げません。フィニッシュになったときには、両足が地に着いている。打球に対する構え、備えがもう若手(いや実はワクもまだ若いけど)たちとは全然違います。昨日のパTVを見たら、解説者(松沼さんかな?)が、「涌井の右足がすり足になっている。悪いときには、その右足が浮くが、今はそれがない」というようなことを言っていました。まったくその通りで、彼の右足はどこか痛いのかと心配なほど、ずるっと地面を擦るのです。これらの、頭が動かないとか、足を跳ね上げないとかいった点で、彼のピッチングは少々躍動感や迫力に欠けます。でも、そういうところにムダにエネルギーを消費しないからこそ、凄い投球回数を投げぬくスタミナがあるのだろうし、両足でフィニッシュするから抜群のフィールディングができるのでしょう。そういう、ピチピチ系の勢いをつけずに、球を前に行かせる投球術は彼独得の、すばらしい個性なのです。とりあえず、この日の彼を見てひと安心。投球も安定するだろうと思いました。その後の投球を見ても、今のところ順調なようです。まあ、ベストのときより足りないかなーというなら、②の腕の振り下ろしかも。沢村賞のときはすごかったですからね(→2009年のLのHP記事)。これだけ低くなって腕振って、130、140球投げていたんですから、ただごとじゃなかったですね。肘の心配などもあるので、なかなかここまでは行かないでしょうが、またこのぐらいまで振れるようになるといいですね。こうして、グラウンドでブルペンからマウンドへ向う彼を見て、いつものように俯き加減だけれど、なんだか場内の雰囲気を味わっているように見えました。テレビで、大石にウイニングボールを渡して、ポンとグラブで頭を叩いたようすは、とても頼もしい姿でした。雄星や大石が入団したときのワクの様子を見ていると、すごく「お兄ちゃんになりたい」願望を感じたものです。仲間のお誕生日などにはプレゼントするのが大好きなワクですから、後輩たちに勝利をつけてあげられるのは、とても嬉しいことなのじゃないでしょうか。ファンの声援の中、大トリとして舞台にあがり、チームを勝利に導き、大好きなチームメイトに嬉しい勝利をプレゼントできる。マイペースな調整を覚えた今、涌井は守護神というポジションを秘かに楽しみ始めているに違いない。そう思った、ドラ1ウォッチングの締めでした。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3

Latest Images

Trending Articles





Latest Images